―どんな仕事をしていますか

工事現場で使われるLED電光盤や信号機など保安電機設備機器の開発・製造・販売を行う当社で、私は製品の外装や構造に関わる「板金設計」を担当しています。私が描いた図面を基に製造部が量産するため、常に「実現可能な構造」であることを意識。見た目や寸法だけでなく、作業のしやすさや製品の強度、安全性まで考慮して、製造部の意見も積極的に設計に反映しています。ほかにも製品の展示会や修理対応時にお客さまから直接いただくフィードバックも参考にして、より良い設計につなげています。

―ここで働くことにした理由

前職ではプログラマーとして働いていましたが、高校時代に学んだ金属加工や電気回路の知識を十分に生かせていないことに、どこか物足りなさを感じていました。友人の紹介で当社を知り、設計やプログラムなど幅広い開発業務を自社で手掛けるこの会社なら、これまでの学びをフルに生かせると考え、転職を決意。入社後、最初に製造部で製品の種類や組み立て方法を学んだことで、設計に携わる現在も「どうすれば組み立てやすく、安全に使えるか」といった現場視点も意識しながら取り組めています。

―仕事のやりがいは

試行錯誤して設計に取り組んだ製品が完成し、実際に工事現場で使われているのを見ると、それまでの苦労が報われ、達成感で満たされます。保安機器製品は現場環境や法律の変化に対応した改良が求められるほか、お客さまごとのニーズに合わせた仕様変更のご相談をいただくことも。知識が足りない部分は先輩への相談や、講習で補いながら、板金設計の精度と効率をさらに高めるとともに、担当外の工程も理解して製品づくり全体を見渡せるエンジニアを目指しています。