―どんな仕事をしていますか

当社が得意とするのは、1000分の1ミリ単位の超微細な金型加工技術と製品成形です。金型製作から量産まで自社一貫で行い、スマートフォン、自動車、医療機器など幅広い業界に、高精度な樹脂部品を提供しています。私は本社工場で、CAD（コンピューター利用設計システム）によるモールド金型の設計を担当しています。製品図面をもとに寸法を確認し、図面を作成する仕事です。できるだけ工程を減らし、加工のしやすい設計となるよう、製造担当の方とも打ち合わせながら進めています。

―ここで働くことにした理由

就活の軸としたのは、CAD設計ができる職場で働きたいということ。高校時代にプログラミング、専門学校で情報系と設計の両方を学び、自分に合っているのは3DCADを使った設計だと実感したからです。金型設計を通してスマホなどの身近な製品製造に関われることが面白そうでしたし、先輩方の雰囲気の良さにも惹かれました。入社後は1ヶ月間、加工現場での研修を受けてから設計部へ配属となりました。実際に加工の過程を体感できたことは、図面を作る上でとても役立っています。

―仕事のやりがいは

一度の設計で完璧なものを作るのは簡単ではありません。だからこそ何度も修正と試作を繰り返し、最終的にお客さまの求める製品ができた時は達成感があります。初めて一から自分で設計したのは、地元小学校の校章の金型です。複雑な形状で難しかったですが、どこまで小さくできるか加工担当者と相談しながら試作・調整。工場見学に来た6年生へ渡し、卒業記念のレジン作りに使ってもらえるようにしました。今後は自分が主体となって新しい型の立上げにも積極的に関わりたいです。