―どんな仕事をしていますか

当法人は、特別養護老人ホーム８施設、障害福祉施設４施設など、長野県内の63事業所で、さまざまな福祉サービスを展開しています。私は「特別養護老人ホームうつくしの里」で入居の方の食事やトイレ、入浴などの生活支援をしています。心がけているのは、利用者さんの体調や気持ちの変化に気づくこと。日々の小さな変化に目を配り、少しでも「いつもと違うな」と感じたら、職員間でコミュニケーションを取って対応します。困ったときにはすぐに相談し、ケアに反映できる環境があります。

―ここで働くことにした理由

幼い頃から祖父母と同居していたため、ご高齢の方をサポートする介護の仕事に就きたいと考えていました。学生時代に先生の勧めで当施設を見学した時、驚いたのは、各居室に介護リフトが付いていることでした。設備が充実しており、授業で身につけた技術を生かせそうだと思いました。身体への負担が大きい仕事なので、利用者の方にも、働く人にもやさしい施設なのだと感じました。資格取得補助など福利厚生の面も手厚いため、制度を利用してキャリアアップも目指したいです。

―仕事のやりがいは

利用者さんの笑顔と「ありがとう」という言葉が一番のやりがいです。以前、食事も入浴も拒絶している利用者さんがいらっしゃいました。私が担当として関わり、食事ができたときには「今日は食べられてよかった」とうれしそうにお礼の言葉をかけてもらえました。一人一人の「こんなことがやりたい」「これが好き」という声に寄り添って、その方の生活をより良くできるのが、介護の仕事の魅力だと思います。今後も高齢化が進む中で、介護業界に若者が増えるとうれしいです。