2024年12月6日
生活に必要不可欠な上下水道。必要な専門知識が多く、知らない世界が広がる面白さがあります。

公益財団法人長野県下水道公社
中信支社 安曇野事務所
成田 恭平
わが社のここがポイント
- 県内の市町村などが管理する上下水道施設の維持管理や建設工事の技術的支援を行う団体です
- 長野県と県内の全市町村が出資し、設立した公益財団法人です
- 勤務時間、休暇・休日などの勤務条件や福利厚生などは長野県職員に準じています
インタビュー内容
―どんな仕事をしていますか
当公社は、県や市町村によって出資された公益財団法人です。市町村から任された「下水道管路」の整備や「下水処理場」の維持管理を行うことで、水質を保全し、県民の皆さんの生活を支えています。私は土木職として、下水道管路の建設・更新工事や管路清掃、点検調査に携わっています。現場の技術面・安全面の管理を行い、施工に携わる協力会社の方々とのコミュニケーションを通して、スムーズな施工を目指します。例えば更新工事の際には、新設当時の設計図を見て、施工の流れや危険を予測し工事に臨みます。それでも新設当時から状態が大きく変わっている可能性があるので、道路を掘って管路を直接見たり、マンホールからカメラを入れたりしないと、分からないことも多々あります。随時、工事の方向性やコストなどを市町村職員の方々とも話し合いながら進めていきます。
―ここで働くことにした理由
「地元で貢献したい」という思いから、大学卒業後は県内の農薬分析会社に就職しました。農業や自然に携わる仕事にやりがいを感じる一方で「もっと地域に貢献できる仕事をしたい」と考えて、転職を決意しました。当公社に転職した理由は、前職で農業に携わる中で排水処理に興味が出てきたことと、人と関わり合いながら事業を達成していく楽しさを見出したためです。当公社の仕事は、多くの専門職の方々と関わる機会があり、皆で一丸となって作業をすることが多くあります。また、先輩方は朗らかで接しやすく、現場を一緒に回って仕事を覚えています。専門知識については、入社後に外部機関の専門研修に参加することで得られました。今後も、必要に応じて外部研修へ参加ができるので、スキルアップの機会に恵まれていると感じています。
―仕事のやりがいは
私の仕事は「生活になくてはならない社会資本」を支えており、強い使命感とやりがいがあります。もし災害などで上下水道が機能しなくなると、生活に甚大な影響が出ることは想像に難くありません。今後の目標は、専門知識をより多く身につけることです。特に市町村から委託される際や、現場の協力会社との連携業務においては、専門知識をどれだけ身につけているかで、対応できる業務の幅と信頼関係が変わってくるからです。「成田くんに携わってもらえてよかった」と思われるように、いち早く成長していきたいです。最近の国の動向としては、水道と下水道を一元的に所管するようになり、官民連携も推進されています。また、施工に使うカメラやロボットなどの新しい技術も注目されてきています。これらの新しい変化に迅速に対応しながら力を発揮していきたいです。