―どんな仕事をしていますか

当社は交換用カメラレンズやプロジェクターレンズ、人工衛星のレンズなど、光学デバイスの設計・開発から製造まで一貫で行う総合光学機器メーカーです。私はレンズなどの透過率を高める「コーティング」の設計を担当するとともに、実際にレンズにコーティングを施す「真空蒸着装置」での作業や出来上がった製品の検証もしています。さらには他の事業所から開発中のレンズの問題点の相談を受け、評価測定によってどの製造工程に問題があるのか突き止め、改善方法の提案も行います。

―ここで働くことにした理由

私は得意な分野に身を置くより、新しい場所で一から積み上げることが好きなので、少し興味のあったカメラの業界で働こうと考えました。当社の採用選考は工場見学が必須で、一日じっくり現場の様子を見て「伸び伸び働けそうだ」と感じました。社内にはカメラマニアも多く、私のようなタイプは少数派ですが、入社後半年間の研修でレンズの製造工程などをしっかり学べました。学生時代はいろいろなことにチャレンジし、自分にはどんな環境が合うか、少しでも知っておくと就活の助けになると思います。

―仕事のやりがいは

製品開発のためには、新しいことに挑戦し、自分で検証しなければなりません。上司や先輩、製造現場の方、時にはお客さまと相談し進める中で多くの学びがあり、人とつながりながら仕事ができることにやりがいを感じます。4年目になり、私の提案が採用されることが増え、問題の解決力がついてきたと手応えを感じますが、今もまだ先輩方の知識と情熱に驚かされる日々。最高品質のものづくりを追求するため、まずは検証内容と向き合い、細かい点まで気付ける感覚を養っていきたいと思います。