今からでもまだ間に合う!就活「再スタート」戦略

 

 エントリーシート(ES)の提出や面接など本格的な選考選考に多忙な毎日。しかし、自分が目にするのは「お祈りメール」ばかり。友人は何社も内定をもらっているのに…。そんな現状に「就活うまくいっていないかも」とモヤモヤや焦りを感じている人もいるかもしれません。でも、大丈夫。今からでもできることはたくさんあります。

 この記事では、これまでの取り組みを振り返りながら、自己分析や企業選び、面接対策などを一緒に整理して、これからの行動を後押しするヒントをお届けします。就活のやり方に「正解」はありません。自分らしい一歩を踏み出すための参考になれば嬉しいです。

 

 目次

1. 今までの就活で振り返ってみたい3つの視点

2. 長野県の採用市場と、今だからこその動き方

3. 「志望企業リスト」を見直す、という選択

4. 面接準備は“短期集中”でも十分できる!

5. まとめ:今できる一歩を大切に

 

1. 今までの就活で振り返ってみたい3つの視点

 就活がうまく進んでいないように感じるとき、その原因は決して大きな失敗ではなく、見落としていた小さなポイントにあることも。ここでは、自分のスタイルを見直すヒントを3つの視点から紹介します。

 

 自己分析、今どんな感じ?

 これまでの経験や、心が動いた瞬間を振り返ってみると、自分が大切にしている価値観や得意なことに気づけるかもしれません。「もう一度整理してみようかな」と思った方に向けて、次のような方法があります。

 過去の経験やその時の気持ちを掘り下げて言葉にしてみる

 診断ツールやワークシートを活用してみる(例:厚生労働省の自己分析ワークシート

 自分の「軸」をさらに明確にすることで、自分に合った企業を選びやすくする

 

 企業選びの視点は合ってる?

 「有名だから」「なんとなく安心感があるから」。そんな選び方も悪くはありません。ただ、そこに“自分の気持ち”があるかを見直してみると、より納得感のある選択に近づけることもあります。

 大切にしたい価値観をピックアップしてみる

 興味ある業界や職種を自分がなりたい「社会人像」の観点から見つめなおしてみる

 自分に合う雰囲気や企業文化って何だろう?と考えてみる

 

 エントリー内容は伝えたいことを表せている?

 一生懸命書いた志望動機や自己PRでも、企業側に伝わりにくいこともあります。伝え方を少し変えるだけで、印象がグッと変わることもあるんです。

 志望動機は「なぜこの企業なのか」を明確に

 自分らしいエピソードを整理してみる

 企業ごとの特徴を調べて、自分の強みを入社後にどう生かせるかを盛り込んでみる

 

2. 長野県の採用市場と、今だからこその動き方

 「もう遅いかも…」と感じている方へ。長野県では、今後も採用活動を続ける企業がたくさんあります。むしろ今だからこそ出会える企業もあり、焦らずに行動を重ねることが大切です。

 

 通年採用が多いので、今からでも大丈夫

 長野県内企業においては、特定の時期に一斉に選考をしない企業も多く、春以降もエントリーを受け付けているケースがたくさんあります。

 夏・秋採用など複数の時期に分けて募集をする企業もあるため、求人はこまめにチェック

 地域に根ざした企業は特定の期間は設けず、自社サイトなどで随時募集をする企業も

 「これから就活」の学生を歓迎している企業も多く、5.6月以降に企業説明会を開催する企業も

 

 U・Iターン志向の学生と相性の良い企業が多い

 長野県では「地域で長く働きたい」と考える学生を歓迎する企業も多数あります。地元で働きたい人、長野県で働くことに魅力を感じている人にはぴったりです。

 生活・仕事のバランスを大切にした働き方が可能

 「転勤がない」ことをひとつの魅力として推している企業も

 地域社会へ貢献できることがやりがいに

 

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 自分のペースで動けるのが、今の強み

 すでに内定を得た学生がいる一方で、これからじっくり選考に臨む学生も多くいます。自分の準備が整ったタイミングで動くことで、より納得できる選択につながります。

 焦りすぎずに「今できること」に集中

 採用のタイミングが合う企業を探してみる

 “遅れ”ではなく“今から”というスタンスで

 

3. 「志望企業リスト」を見直す、という選択

 これまで出会ってきた企業を振り返りながら、「自分に合いそうなところってどんな企業だろう?」ともう一度考えてみることも、前に進むきっかけになります。

 

 働く上で大切にしたいこと、見えてきたかも?

 「大手が合う」「小規模な方が居心地がいい」など、選考を通じて感じたこともあるはず。それを元に企業探しの軸をアップデートしていきましょう。

業界・規模にこだわらず検索の幅を広げる

OB・OG訪問や企業説明会でリアルな話を聞く

自分の価値観と企業の業務内容や社風を照らし合わせてリストを整理

 

 エントリー数は“自分に合った量”でOK

 「とにかく数を!」と頑張ってしまうと、準備がおろそかになることも。一方で慎重になりすぎると、ESの提出期限が過ぎてしまうなど、機会を逃す可能性もあるので、自分のペースで進めるのがいちばんです。

自分の生活リズムに合うスケジュールで管理

就活の軸を基本に、自分が「合いそうな」企業に絞っていく作業も大切

 

 過去の選考経験を“次”に生かす

 通過した選考や、手応えを感じた場面を振り返ると、「伝え方」や「表現の仕方」のヒントが見えてきます。うまくいかなかった経験も、次につながる大事な財産です。

自己PRの構成を少し変えてみる

志望動機の中に“過去の面接で反応が良いアピールポイント”を入れる

自分らしさが伝わるエピソードを選び直す

 

4. 面接準備は“短期集中”でも十分できる!

 時間が限られていても、ポイントを押さえて取り組めば、面接での印象は大きく変わります。少しずつでも準備することで、自信や落ち着きが生まれます。

 

 模擬面接で“話す感覚”を身につけよう

 友達やキャリアセンターのサポートを借りて、模擬面接を体験するだけでも、安心感が違ってきます。大学のキャリアセンターに行って「模擬面接をしてほしい」と言えば対応してもらえますよ。

録音やメモをして振り返ってみる

他の人からのフィードバックを活用

“慣れ”が緊張を和らげてくれる

 

 よくある質問は“自分の型”で準備

 「自己紹介」「学生時代に力を入れたこと」など、定番の質問に対して、自分なりの回答案である“型”を作っておくと安心です。最初は台本を読んでいるような印象を与えがちですが、回数を重ねるごとに自然な話し方を体得できます。

エピソードは簡潔に、印象的に

自信を持って伝えられる話し方や言い回しを見つける

 

 オンライン・対面、どちらも準備できると安心

 選考の環境が変わっても魅力が十分に伝わるよう、面接官に与える印象には常に意識を向けておきましょう。

自身の映り方や音声の聞こえ具合など接続環境の確認を忘れずに

対面・オンラインどちらであっても服装・所作・表情を意識

どんな形式でも“自分らしさ”を出せる準備を

 

5. まとめ:今できる一歩を大切に

 就活の進め方に、決まった正解はありません。「今まで」がどうだったかより、「これからどう動くか」が大事です。焦らなくても大丈夫。これまでの経験も、これからの選択も、すべて自分の糧になります。自分のペースで、少しずつ前へ進んでいきましょう。

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執筆者プロフィール

味澤 泰征|長野県就活ナビ事務局

2018年に信濃毎日新聞に入社。マーケティング局所属。学生の長野県内企業への就職を支援する「長野県就活ナビ」の企画・運営に関わって5年目。県内の大学で就活講座の実施経験もあり。岡谷市出身、県外の大学に進学し、Uターン就職。趣味はゲームとパソコン。