長野県は都市部からのアクセスが良く、自然も豊かなことから、暮らしやすい環境が整っており、移住先として高い人気を誇ります。そんな長野県の就職に興味があっても、実際に県内で就職した時の「リアル」がわからない人も多いはず。
そこでこの記事では、長野県にU・Iターン就職するメリットを紹介します。また、就職活動や、実際に就職する際に活用できる自治体独自の支援制度もご紹介。長野県へのU・Iターン就職を少しでも検討している人は、ぜひ参考にしてください。
目次
1. 長野県の主要産業
2. 長野県にU・Iターン就職するメリット
3. 長野県におけるU・Iターン就職への支援制度
4. まとめ
1. 長野県の主要産業
はじめに、長野県内での主な産業をチェックしましょう。
長野県内企業で最も従業員が多い産業は「製造業」
長野県は、ものづくりが盛んな地域。豊かな水資源や乾燥した空気といった環境を生かし、諏訪地域を中心にカメラや腕時計などの精密機械工業が発展しました。現在も世界的に高いシェアを持つ機械・電子部品メーカーの企業が拠点を構えており、機械工業先進県として知られています。技術職や開発職を志望する理工系の就活生にとっては、自身のスキルを最大限に生かせる企業に出合えるかもしれません。
長野県に本社を置く代表的な製造業の企業
・新光電気工業(長野市)
・竹内製作所(坂城町)
・ミネベアミツミ株式会社(御代田町)
・セイコーエプソン株式会社(諏訪市)
・ルビコン株式会社(伊那市)
・KOA株式会社(箕輪町)
豊かな自然を生かした「農業」
長野県は、レタスやセロリ、白菜、ブドウなど多彩な農産物を多く出荷しており、農業も盛んな地域。農業関係の仕事は、関連資材の販売、農産物の加工、流通など幅広いため、農業に直接関心がなくても、気になる職種を見つけられる可能性があります。
今後も成長が期待される「観光業」
豊かな自然や歴史にあふれた長野県にとって、観光業も大切な産業の一つです。実は、長野県は博物館・美術館の数や温泉を利用した公衆浴場の数が全国1位。日本国内のみならず、海外からの観光客も増えているため、観光業は今後も成長が期待できる産業と言えるでしょう。
そのほかにも、雪が降る北信地域では除雪に関する事業を行う企業があったり、高精度精密加工技術の集積によって航空宇宙産業に関連する企業があります。そうした企業探しを通じて地域ごとに特色ある仕事を見つけることもできます。
2. 長野県にU・Iターン就職するメリット
実際、長野県で働き始めたら、他の都道府県と比較してどんなメリットがあるのでしょうか。代表的な3点をお伝えします。
平均通勤時間が短い
総務省統計局の調査(令和3年社会生活基本調査)によると、長野県の通勤・通学時間の平均は往復で1時間7分。全国平均は1時間19分です。東京都は1時間35分。長野県との差は28分で、この差を1年間に換算するとおよそ7日間分のゆとりを得ることができる計算です。また、同調査によると、仕事を終えた後の平均帰宅時間は長野県で18時10分。東京都は19時15分でした。都会に比べて、通勤時間が短い分帰宅も早いので、平日でも趣味の時間を作ることもできるかもしれません。
都市部へのアクセスが良い
東京や名古屋といった都市部へのアクセスの良さも魅力の1つです。
県の中心部に位置する松本市から東京までは車で約2時間50分、名古屋までは約2時間30分ほどです。また、JR長野駅(長野市)は、北陸新幹線(長野経由)が通り、東京駅までは約1時間30分で到着できます。他にも、南信の飯田市から名古屋までの直行便バスなど、都市部までの公共交通機関が整備されている地域も多いので、休みの日に日帰りで都会を楽しむことも十分に可能でしょう。
豊かな自然には楽しめる場所がたくさん
自然豊かな環境を生かしたレジャーが満載の長野県。春・夏には登山や川遊び、秋にはくだもの狩り、冬はスキーなど、四季を通じて多彩な遊びを楽しめます。
スキーや登山など、山に関する趣味を求めて移住される方も多いようです。他にも温泉地の数は全国2位(1位は北海道)であり、観光も盛んな地域です。
長野県は広く、地域ごとに独自の特徴があります。同じ県であっても食事や文化の違いを感じることが多く、旅行の時には土地ごとにグルメを楽しめることも。
3. 長野県におけるU・Iターン就職への支援制度
他県にお住まいの就活生の皆さんが、U・Iターン就職を考えるにあたり、心配なのは交通費などの金銭面ではないでしょうか。長野県では、自治体によるさまざまな支援を用意しています。ここでは、その一例を紹介します。
長野県就職・移住学生支援事業
総務省統計局の調査(令和3年社会生活基本調査)によると、長野県の通勤・通学時間の平均は往復で1時間7分。全国平均は1時間19分です。東京都は1時間35分。長野県との差は28分で、この差を1年間に換算するとおよそ7日間分のゆとりを得ることができる計算です。また、同調査によると、仕事を終えた後の平均帰宅時間は長野県で18時10分。東京都は19時15分でした。都会に比べて、通勤時間が短い分帰宅も早いので、平日でも趣味の時間を作ることもできるかもしれません。
都市部へのアクセスが良い
長野県と一部の県内市町村では、首都圏(東京・埼玉・千葉・神奈川)の大学などに在籍している学生のU・Iターン就職を後押しするため、交通費や引っ越し費用の一部を補助する制度を実施しています。就職活動で県内企業を訪問する際や、実際に移住する際にかかる費用を軽減できるため、U・Iターン就職を検討している方にとって心強い制度です。
以下は、支給金額の一例です:
・県内企業の面接にかかる往復交通費(上限8,500円)
・就職を機に県内移住する際の費用(実費証明あり:上限16万円/実費証明なし:66,000円)
詳しくは、長野県のホームぺージをご確認ください。
シューカツNAGANO応援助成金
長野県が提供しており、県内企業への就職活動時にかかる交通費や宿泊費の費用の一部を補助する制度です。「インターンシップコース」と採用試験の時に申請できる「就職活動コース」があります。対象は、長野県の就活支援ポータルサイト「シューカツNAGANO」のメールマガジンに登録している学生です。
県内在住者も含めて、皆さんが住んでいる地域ごとに助成金額は異なるため、詳しい情報は専用サイトを確認してください。
この他にも、各市町村がU・Iターン者に向けて、奨学金返還の補助や交通費の補助など独自支援制度を用意している場合があるので、自分が気になる企業がある自治体の情報もチェックしてみましょう。
4. まとめ
いかがでしたか。多彩な産業がある長野県で、仕事とプライベートを両立しながら、自分らしい生活ができそうな気がしてきませんか。就職活動への支援も用意しているので、「長野県で働くのいいかも!」と思った方は、ぜひともチャレンジしてみてください。新卒学生は登録特典ももらえる「長野県就活ナビ」への登録をお忘れなく!
▼ 他にも、長野県就活ナビでは就活に役立つ記事を掲載中。記事一覧はこちらから。
執筆者プロフィール
味澤 泰征|長野県就活ナビ事務局
2018年に信濃毎日新聞に入社。マーケティング局所属。学生の長野県内企業への就職を支援する「長野県就活ナビ」の企画・運営に関わって5年目。県内の大学で就活講座の実施経験もあり。岡谷市出身、県外の大学に進学し、Uターン就職。趣味はゲームとパソコン。