インターンシップ参加のススメ

来年の就職活動に向けた動きが活発化する7月、夏休みを利用したインターンシップも盛んになってくる時期ですね。
今回は、インターンシップの現状とその目的について詳しく解説します。より具体的なイメージが湧くようインターンシップの体験談と合わせて、長野県内の最新インターンシップ情報をお届けします。

 

インターンシップの実態

インターンシップは、興味関心のある企業や業界を知ることのできる貴重な機会です。
さまざまな観点からインターンの実態をみてみましょう。

 

長野県内の企業の実施状況

長野県就活ナビが県内の人事担当者72人に尋ねた結果、「既に実施している」「これから実施する」と答えた企業が計68社にも上りました。*(参照:長野県就活ナビ「気になる県内企業のホンネデータ」より)

 

4年次までに84.7%の学生が参加  始めるタイミングはいつ?

2025年卒学生が参加したインターンシップなどのキャリア形成支援プログラムの調査によると、回答者のうち、3年次の3月時点でインターンシップに参加したことのある学生の割合は「84.7%」で、平均参加社数は「8.72社」となっています。また、プログラム期間の割合は「1日以下」が「87.1%」と大半を占めています。

プログラムに参加した時期については、「8月」「9月」の割合が「5〜6割程度」と最も多く、その前後の「7月」「10月」「11月」や、「12月」「1月」にも、3割以上の学生が参加しています。また、「8月」と「9月」は、5日以上のプログラムに参加した学生が集中しています。
(参照:リクルート就職みらい研究所)

 

インターンシップルールの改定

これまでインターンシップは、あくまでキャリア形成支援が目的とされ、企業はインターンシップで得た、学生の情報を採用には使わないよう求められていました。しかし、2025年卒業の学生から、文部科学省や厚生労働省などの合意による「インターンシップの推進に当たっての基本的考え方」が改正され、一定の要件を満たしたインターンシップについては、企業が取得した学生の情報を広報や採用選考活動に使うことが可能となりました。「採用直結型インターンシップ」です。

この改正により、企業は2025年3月に卒業・修了する学生(学部生ならば2023年度に学部3年生に進学した学生)を対象に、2023年度に実施したインターンシップから、採用直結型を導入しています。

中小企業やスタートアップ企業においても、職場での就業体験を組み込んだインターンシップを実施して、それぞれの企業の魅力や仕事のやりがいなどを学生に伝える機会とするよう推奨されています。

(参照:文部科学省・厚生労働省・経済産業省「インターンシップ推進に当たっての基本的考え方」より)

インターンシップの実情について理解するためには、事前に情報収集することが重要です。
2026年卒の皆さんは就活の準備状況や、参加を希望する時期・目的に応じて、どのようにインターンシップを活用していくのか検討してみてください。

 

インターンの目的を再確認!

インターンシップは、学業では得られない実務経験を積むことで、実際に自分が働く姿をイメージすることができ、自分の適性や興味を具体的に理解する手助けとなります。目的をしっかり理解した上でインターンシップに取り組み、より有益な就職活動を進めましょう。

 

企業・業界理解

自分の興味のある企業・業界がある場合、実際に職場へ行って直接体験することができるのは、とても貴重な経験になります。日々の業務内容や職場の雰囲気を知ることもできるので、企業や業界をより深く知る機会になります。

 

スキルの習得

インターンシップの期間にもよりますが、専攻分野に関連する実践的なスキルを身に付けることができます。例えば、マーケティングのインターンでは市場調査やデータ分析のスキルを、エンジニアリングのインターンではコーディングやプロジェクト管理のスキルを習得することが期待できます。

 

人脈の構築

インターンシップの期間中に出会った学生をはじめ、受け入れ企業の方々との関係は、今後の就活において貴重な資産となります。これらの人脈は、就職活動の状況や、就活へのアドバイスを得られる大切な情報源にもなるでしょう。

 

企業との相性

実際の職場で働くことで、自分がその企業文化や働き方にフィットするかどうかを見極めることができます。将来の就職先として適しているかどうかを判断する材料となり、入社してからのミスマッチを防ぐことにもつながります。

このように、インターンシップにはさまざまな目的があります。それぞれの目的を意識し、達成をしていくことで、自信を持って次のステップに進むことができるでしょう。

 

インターンに参加した先輩の声

実際参加してみてどうだった? 先輩に聞いてみた

長野県内企業のインターンシップに参加して、就職した先輩方へのインタビューをお届けします。インターンはどんな様子で、どんなことが入社のきっかけになったのでしょうか? 読んでみて関心が高まったら、ぜひ全文も読んでみてくださいね。

 

株式会社ズー 経営企画部 マーケティングプロモーション課(上田市)

小山 采良さん

「母から地元企業である当社の話を聞いていたこともあって、興味を持っていました。インターンシップに参加してみたところ、ソフトウェア開発もデザインも両方できることを知り「この会社しかない!」と志望することに。IT企業ながらオフィスが自然豊かな場所にあること、社員が自由な服装で働いている姿など、仕事環境も魅力でした。」
先輩インタビュー全文はこちら

 

上田日本無線株式会社 メディカル技術部門(上田市)

堀 沙和香さん

「生まれ育った長野県で働きたいと考え、3年次の夏に当社のインターンシップに参加。開発時の検証作業などを体験させてもらう中で、先輩方の明るい雰囲気に触れ、ここなら働きやすそうと感じたことがきっかけです。」
先輩インタビュー全文はこちら

 

日本ナレッジ株式会社 諏訪センター(下諏訪町)

髙島 優太さん

「当社の10daysインターンシップに参加したり、当社に就職した先輩の話を聞いたりする中で、業務内容や社内の雰囲気、気軽にコミュニケーションを取りながら開発ができる環境に魅力を感じました。」
先輩インタビュー全文はこちら

 

NAGANOインターンシップ補助金を利用しよう!

Iターン、Uターンの就活でハードルの一つになるのが交通費や宿泊費。
長野県は「NAGANOインターンシップ補助金」の申請を受け付ています。インターン参加にかかる交通費、宿泊費が補助されます。
一人当たりの補助限度額は上限が最大で4万円で、同一年度中に限り、限度額に達するまで複数回申請できる補助金です。

補助金の内容、申請条件について、詳しくは以下をご確認ください。
NAGANOインターンシップ補助金についてはこちら

「長野県の企業に興味があるけれど、交通費や宿泊費が捻出できないかもしれない…」と迷っている方は、ぜひ活用することをおすすめします!

 

まとめ:インターンシップを活用して自分にあった企業、業界を見つけよう!

就職先を決める条件はさまざまですが「百聞は一見にしかず」。積極的にインターンシップに取り組んで、気になる企業や業界を理解するのに活用しましょう。

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