―どんな仕事をしていますか

米や大豆、麦、ソバの営農指導を担当しています。生産者の方が安心して栽培から収穫までできるように、神林エリアの田んぼや畑に出向いて生育状況の確認をし、生産者の方との情報共有などを行います。毎年異なる気候条件や害虫などの情報も考慮して、水張りや収穫時期、防虫対策などの目安を付けたり、農薬や肥料の相談を受けたりしています。困ったときに頼ってもらえるように、日ごろから生産者の方とのコミュニケーションを大切にして、信頼関係を築けるよう努めています。

―ここで働くことにした理由

実家が農家で小さい頃から「JA」が身近にありました。畑を手伝うことも多く、野菜が育つのが楽しみでした。学生時代は法律の勉強をしていましたが、大学近くにあったブドウ農家を手伝ったことから、自分が農業に興味があることを再認識しました。就職後に営農指導員の打診があり、農業試験場や座学の研修を通して、農業について１年間学びました。営農指導員となった後は座学では補えない多様な現場を知り、生産者の皆さまに認めてもらえるように現場に出向いて猛勉強しました。

―仕事のやりがいは

営農指導員の使命は、地域の農業経営を支えることです。作物の生育状況は農家の収入に直結するので、指導によって生育状態が良くなる様子を見るとやりがいを感じます。農業の魅力は毎年経験を積みながら、より良い対策方法や結果を導く力が付くことです。新しい品種や肥料、薬なども開発されますし、収穫後の作物検査や土壌分析の結果から、生育環境や品質の改善策を毎年打ち出すこともできます。今後も、より生産者の皆さまの力になれるように知識を増やし、経験を磨いていきます。